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志望校の変更をするか・しないか【神奈川県公立高校】

神奈川県公立高校受験

神奈川県公立高校受験(2026年2月受験)の暫定倍率が出ましたね。まだまだ参考程度の変動する数値ではありますが、第一志望決定に向けて気持ちが揺れている(迷ってる)子も多いのでは?

志望校をどうするか(1つ上げるか下げるか現状維持か)という時に「こんな情報もあるよ」程度ですが、以下ご参考まで。

教科書のレベル(難易度)

高校で使う教科書にもレベルがあります。基礎として学ぶ内容は同じになりますが、どこまで発展・応用問題を扱うかで差が出るようです。

ざっくり「上位校ほどレベルが高い教科書を使う」傾向にありますが、そもそも使っている教材レベルが違うので「教科書の問題はマスターしよう」が、どこでも同じ難易度ではないことに注意が必要です。

基本、高校レベルにあう教科書・副教材(問題集など)・授業(カリキュラム)だとは思いますが、大学受験のライバルは全国なので、広くアンテナを張って情報を集め、全国規模の模試を受け、足りない分は自分で補っていくしかありません。

学校指定で購入する副教材(英単語帳や問題集など)もレベルがあります。学校で配られたものだから・周りのみんなが使っているから…と安心せず、ネットで情報収集をし自分の今の学力や志望大学に合わせた使いやすい物を購入するなどして、学習プランを立てることをお勧めします。

カリキュラムの違い

カリキュラムにも違いがあります。これも県内公立高校ならどこでも同じではないのです。

数学・理科・社会・国語(古文漢文=古典)などについて、特に私立文系・私立理系志望の子達がどこまで必修で学ぶのかに差があります

上位校では国公立受験層が厚いからか文理問わず幅広く必修で勉強する高校が多いように感じます。一部私大志望の生徒にしてみれば「受験に使わないのに必修かぁ…」というジレンマも出てくるでしょう。

※カリキュラムについては神奈川県公立高校の、進学重点校・エントリー校、横浜市 進学指導重点校以上レベルあたりまでの高校を参考にしました。私立高校はカリキュラムが全く違うと思うので今回は除外しています。

公立上位校の教育課程表を見る5つのポイント(総まとめ編)(公立ルートを行く)

【例】理科の履修について

我家が理系なので理科(物理・化学・生物・地学の履修)を例に挙げます。

公立高校だと、国公立・私立、文系理系を問わず、理科基礎はどこも3つ(地学基礎を除く場合が多い・地学基礎が開講されている場合は4つ)履修します。

この3つ(もしくは4つ)をどのようなパターンで学ぶかは高校によって違います。

  1. 高1で理科基礎を3つ(物理基礎・化学基礎・生物基礎)全てを学ぶ高校(上位校に多いパターン・この場合の多くは地学基礎は学ばない)
  2. 高1では理科基礎を2つ、高2で理科基礎未履修分 と2年間に分けて学ぶ高校(この場合地学が開講されていれば高2でも理科基礎2つ、開講されていなければ理科基礎1つ+物理or化学の組み合わせが多い)※詳細後述

物理か化学か(上位校以外)

上位に続く高校=高1で理科基礎2つ(上項目2番のパターン)の場合は、

  1. 物理基礎 + 生物基礎 or 地学基礎 ※地学基礎が開講されれば
  2. 化学基礎 + 生物基礎 or 地学基礎 ※地学基礎が開講されれば

という高校が多く、カリキュラムをざっと見たところ物理基礎 + 化学基礎のセットを高1で履修する学校は多摩だけ。(※進学重点校・エントリー校、横浜市 進学指導重点校以上 文末参考リストにて確認・漏れや間違いがありましたらすみません)

そして高2になってから

  1. 未履修理科基礎1 + 未履修理科基礎2 ※地学基礎が開講されれば
  2. 物理 + 未履修理科基礎
  3. 化学 + 未履修理科基礎 

地学基礎が開講されていれば高2でも理科基礎2つ(文理共に)、理系選択だと物理 or 化学がスタートして最大理科は3つ(理科基礎2つ + 物/化)というパターンも出てきます。

ちなみに、高1で理科基礎3つ(地学基礎を除く)全て履修する場合、高2理系で化学と物理 or 生物(化学物理か化学生物)を履修するパターンでした。

高1からスタートした科目で受験したほうがじっくり勉強できて有利なのでは?(難関私大だと理科は2科目必要で物理化学での受験が多い)と安易に考えてしまうのですが、このカリキュラムの違い(スタート時期の差)がどれだけ影響が出ているのかはわかりません。

もちろん個人の得意/不得意もありますし、自分で計画を立ててコツコツ勉強できる子には先取り学習などで覆すことができる要素です。

地学基礎・地学について

地学で受験できる大学が少ないからか、地学基礎を履修しない高校が多いです。

学べる高校でも地学基礎だけで地学は開講されない(開講最低人数に満たない・そもそも選択肢としてない)場合が多く、大学受験で地学が必要な場合は独学ルートを行く可能性がとても高い科目です。

指定校推薦狙いで志望校を下げる

高校受験で志望校のレベルをあえて下げて大学受験は指定校推薦で…と考える方もいらっしゃると思います。

高校で上位校へ行けば指定校推薦の枠も多いですが評定(成績)確保は難しい。高校のランクを下げれば評定確保はやや楽かもしれませんが、指定校枠はランクを下げた分だけ上位校と比べ少なくなる(もしくは希望する大学・学部・学科から来ていない)という部分のバランスを考える必要があります。

特に早慶を志望する場合は、早慶の指定校推薦枠はどの偏差値の高校まで来ているか(下限になるほど枠が減る)を考慮する必要があるでしょう。

ただし、指定校推薦は毎年確定した枠ではないので注意が必要です。(その高校から指定校推薦で進学した先輩達の実績:成績/留年/中退などにより枠が取り消されることがあります)

また指定校推薦は大学側から学部・学科が指定されて枠がくるので「慶應から1枠きてる」といっても、本人が希望する学部・学科ではない場合もあります。

ちなみに慶應の指定校推薦は、経済学部(2025年から実施)・法学部・商学部・理工学部・薬学部のみ、早稲田の指定校は、社会科学部とスポーツ科学部を除く他学部となっています。 ※記事作成:2025/12現在

大学合格実績

その高校の先輩達がどんな大学に何人合格したのか(進学実績ではない・一般/推薦も合わせての合格者数なので注意)という情報は各高校で年度毎に公開していますが、国公立合格者が多い・現役/卒業生の合格者人数など、傾向も少し見ておくと良いです。

最後に

息子の高校受験時は、志望校の難易度と自宅からの通いやすさ、あとは水泳の授業が選択制か(3年間逃げられるか)ぐらいしか意識していませんでしたね。幸いにも結果オーライでしたが。

あの時志望校を1つ上げて(下げて)いれば…と後悔のないように、志望校決定は塾や学校の先生、親子で話し合って慎重に。

どんな環境であれ「コツコツ自分で勉強できる子」にはいらない心配ですので、まずは目の前の目標(高校受験突破)に向けて頑張ってください。

【参考】県内公立高校 教育課程(カリキュラム)

神奈川県立公立高校のうち、進学重点校・エントリー校(特色検査実施校)、横浜市 進学指導重点校。

※柏陽、教育課程表の確認できずリンクなし

※R8年度入学生向け学校説明会開催後に情報の更新があるかもしれません

横浜市立高校 進学指導重点校以上

※横浜市立南高等学校は2026年度入学から高校から入学する生徒(高校受験)募集を停止

以上、必須なのか選択なのか、分かりにくい部分もありますが参考にはなると思います。

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