【大学入試】マークシート用のシャープペンシル

前回、共通テストの時に使う「鉛筆」について調べてみましたが、今回はその続きとなるマークシート用のシャーペンについて。
共通テストでは鉛筆必須
共通テストではマークを塗りつぶすのは鉛筆が指定されています。シャーペンはメモ・計算時の使用に限るとされているので、必ず鉛筆を用意する必要があります。
私大入試ではシャーペンの使用が許可されている大学も多いですが、必ず本番前に自分が受験する大学の入試要項などで確認しておきましょう。
マークシート用のシャーペン
いくつかのメーカーからマークシート用のシャーペンが発売されていますが、太さは1.3mmが一般的なようです。
直径1.3㎜芯の断面積は0.5㎜芯の6.8倍で、マークする効率を高めます。当社の200問塗りつぶし実験で、本1.3㎜芯は当社0.5㎜芯に比較して「1.33倍」速くマークすることができました。マークする作業時間を短縮し、解答率を高め熟考時間を確保します。トンボ マークシート用シャープペンシル「モノワーク」プレスリリース
基本的に1.3mmのシャーペンは鉛筆に近いとされおり、小学生低学年の子供にもおすすめなのです。(学校での使用については、小学校で使用が禁止されていなければ)
芯の違いはあるの?
鉛筆とシャーペンは芯の成分が若干違うから共通テストではマークの塗りつぶしにはダメとされていましたが、これらマークシート用シャーペンの芯については、何か工夫がされているのか調べてみました。
本シャープ芯による筆記線は、鉛筆芯による筆記線とほぼ同じ量の黒鉛を含みます。本シャープ芯は一般のシャープ芯(当社)より結合を疎にして空隙率(くうげきりつ)を高くすることで黒鉛の供給量を増やしています。本シャープ芯は、大手光学式マーク読取装置メーカーによる試験で「読取精度99.99%」の評価を得ました。この読取精度は弊社「マークシート用鉛筆」と同じです。
トンボ マークシート用シャープペンシル「モノワーク」プレスリリース
全てのメーカーではっきりとした記載があるわけではありませんでしたが、少なくともトンボについては上記のような違いが明記されていました。
鉛筆と同様の読み込み精度なら安心ですね。
(ん?これなら共通テストもいけるのでは?と考えてしまうのは私だけではないでしょう)
おすすめのマークシート用シャーペン
個人的に気に入ったのは、鉛筆同様にやっぱりトンボ。無地であることなども含めて工夫があり、様々なマークシート試験に使えるシャーペンだと思います。 @ビックカメラ
- トンボ モノワーク 1.3mm(DPB-151A~151E/定価:594円)本体5色展開
- モノワーク 1.3mm シャープ芯(HB:ECJ-121、B:ECJ-120/定価:220円 8本入り)
以下、他社マークシート用1.3mmのシャーペンをいくつか。@Amazon 単品売り
あわせて、綺麗に素早く狙った部分(マークのような狭い部分)を消せる細身のマークシート用の消しゴムもおすすめです。
その他の提案:0.9mm
1.3mmマークシート用シャーペンで1つ気になるのは、マークする時は芯が太い方が効率がいいですが、理系科目試験の計算の時は太すぎないのかというポイント。問題冊子の限られた余白内で計算する=字は小さめ=字が潰れちゃわないのかな?
日頃0.3mmやクルトガなどを使っている人達も芯の偏減りが気になるかもしれません。(ちなみにクルトガは1番芯が太くても0.7mmまで)
個人的にはマークも計算も1本でやるなら、芯の太さ的には0.9あたりが良いのでは?と感じます。(試験中にマーク用鉛筆と計算用シャーペンの2本を持ち替えて使い分けない場合)
芯の偏減りが気になる人はクルトガの0.7を試してみると良いかもしれません。0.5とあまり変わらないな…と感じるようであれば、日頃使い慣れているシャーペンで。
※この場合、替え芯も通常製品(マークシート専用ではない)なので、早く濃く塗りつぶせるか・綺麗に消せるか・読み取り精度はどうなのかという点については考慮していません。芯の太さだけで考えています。
以下、0.9のシャーペンをお手頃価格でいくつかピックアップしてみました。本体の重さ・重量バランス・軸の太さなどはお好みで。( )内はメーカー定価となります。
リンク先は@ビックカメラ or 在庫がないものは@ヨドバシ(どちらも送料無料) Amazonはセット販売が多いので…
- コクヨ 鉛筆シャープ 0.3/0.5/0.7/0.9/1.3(253円)
※他、Type-S(418円)/Type-M(770円)0.7/0.9/1.3・六角軸・大人にもおすすめ - コクヨ キャンパス ジュニアペンシル 0.9/1.3(165円)
※六角軸・1番コスパは良いがカラーは小学生向け - プラチナ プレスマン 0.9(330円)
※純正替え芯は 100mm/2B、0.9であれば純正品でなくてもOK・速記用シャーペン - パイロット ドクターグリップ Gスペック 0.9(715円)
※たくさん文字を書くと手が疲れてしまう人におすすめ・太軸なので手の小さい小学校低学年にはやや不向き
ノートの使い方・書く文字の大きさにもよりますが、0.9だと大学ノート(特にB罫/6mm幅)では画数の多い文字・細かな数字などは見づらくなるので、試験用として1本買うだけなら程よい価格帯のもので良いと思います。
芯はパイロット ネオックス グラファイト(HB/0.9)がおすすめ。テストパフォーマンスを上げる!というキャッチコピーを掲げており、高純度の黒鉛を使用し、折れにくく・濃く・滑らかな文字が書けます。
自分に合ってるのはどの芯の太さか:1.3/0.9/0.7 一度試してみて下さい。
早めに解き終わって見直す時間があるテストではなく、制限時間内でどれだけ解けるかが勝負になるような場合は「字を書いていてポキポキ芯が折れる」「マークの塗りつぶしに時間がかかる」のはもったいないので、鉛筆の利用も含めて少しづつ太めの芯にも慣れておきましょう。
英検や模試ではどうなのか
他の試験の筆記具はどうなんだろう?
- 英検:HBの黒鉛筆・シャープペンシル ※受験時の持参物
- TOEIC:HBの鉛筆(またはシャープペンシル)※当日の持ち物
- 河合の模試:鉛筆 ※受験準備 シャーペンについての記載なし
- 駿台の模試:に黒鉛筆(HB、F、Hなど)※受験の手引き(PDF) 『薄い鉛筆やシャープペンシルで記入すると、読み取りにくくなり採点できない場合があります』の記載あり
- 公立高校入試(神奈川県):HB又はBの黒鉛筆・シャープペンシルを使用する場合は、芯の太さが 0.5mm以上のもの ※神奈川県「マークシート方式」による公立高校入学者選抜学力検査の実施について(PDF)
- 他、資格試験(公務員・建築士・教員採用など)は個別に要確認
基本的に模試については「シャーペンの利用」については特別な記載がなく、利用不可なのか、メモ計算のみ可なのか、ネット検索ではよくわかりませんでした。
大学入試の練習も兼ねていると考えると、鉛筆が無難でしょうか。
そういえば高校受験(神奈川県)の時ってどうだったの?と息子に聞いたら、公立高校の入試はマークと記述と両方あったし、全部普段使いのシャーペン(0.5/HB)でやったとのこと。
塾や学校で「入試には鉛筆を持って行くように」「シャーペンでマークを塗りつぶさないように」という注意はなかったので、当時は筆記具についてあまり気に留めていませんでした。
マークシート専用品を買ったほうが良い?
マークシート用シャーペンのメリットは、鉛筆同等に早く濃く滑らかに塗りつぶせる・鉛筆と違い削る必要がないことです。
共テを受けるなら鉛筆を買うと思うのでそれで十分(入試が終わったら恐らくもう使わない)という人もいるでしょうし、共テも受けるけど私大入試用にマークシート用シャーペンを1本買っておこうかな(その後TOEICなどでも使える)という人もいるでしょう。
私が何校か見た私大の入試要項では「シャーペン」とだけで、「マークシート専用シャーペンに限る」とは書かれていませんでした。専用品ではなくてもマークの読み取りに不都合はないようですので、専用品は「絶対必要なアイテム」ではありません。
各自で必要だと思ったら購入ということになりますね。

