壁面にホワイトボード【DIY】

息子が小さいころ、リビングに「お絵かき用」としてスチール製の壁掛けホワイトボード(60×90cm/3.5kg)を設置していました。お絵描きを卒業してからは、ひらがなの練習や学校のプリント(月の予定表・時間割)を貼る場所として使ってきました。
しかし勉強のアウトプット用には、サイズも小さく、設置位置も低すぎました。(未就学児の手が届く高さにしていたため)
そこで、軽量で大きなホワイトボードをDIYで作成・壁面に設置しました。数か月使ってみて調子も良いので、材料・作り方・設置方法をご紹介します。
結論:ホワイトボードシート+ポリカ中空板+配線カバー
スチール製や脚付きのホワイトボードよりも軽量で、コストも安く仕上がります。
- 構成:ホワイトボードシート(裏が粘着面)を、ポリカーボネート製の中空板に貼り、配線カバーで枠を付けました
- 費用と重さ:90×150cmで1か所約10,000円、完成品の重さは約4kgです
- 1年使った感想:歪みやたわみはなく、マーカーもきれいに消えます。弱点は磁石の力がスチール製ホワイトボードより弱いことです
※材料購入当時(2025年5月ごろ)の価格なので、以降の価格変動はご了承ください
材料1:ホワイトボードシート
今回の条件は、コスパに加えて不要になったときに捨てやすいことでした。今のスチール製は粗大ごみ扱いになるためです。そこでシートタイプを選び、次の3点を条件に探しました。
- 磁石がつく(マグネット対応)
- 壁に貼れる(裏面が粘着面)
- ある程度のシートに厚みがある(薄いと貼りづらい)
購入したのは、厚み0.8mmのシートです。サイズは息子の希望で、やや大きめの90×150cmにしました。勉強机の横とリビングの壁の2か所に設置するため、2枚買っています。
※購入した店舗にて取り扱いが終了してしまったので、同ランクと思われる他店の商品をピックアップしておきます。
Amazonで探すならこちら『ホワイトボードシート』
シートだけの重さは量り忘れましたが、思ったよりずっしりしています。開封時は若干接着剤のようなにおいがありましたが、1〜2日で気にならなくなりました。
材料2:ポリカーボネート中空版(下地)
ホワイトボードシートの商品説明には「弱粘着で壁に直接貼れる」とありましたが、我が家の壁紙には凹凸があるため直貼りは見送りました。理由は次の2つです。
- 剥がすときに壁紙がはがれるのが怖い
- 書いたときに凹凸が気になるのでは?
自宅の壁紙が平らで、賃貸でないなら直貼りも選択肢です。ただし「きれいに剥がせる」かどうかは、購入する商品のクチコミをよく確認してください。賃貸の場合は特に慎重に判断しましょう。
ホワイトボードシートにある程度厚み(0.8mm)と重さがあったので下地はなるべく軽くて丈夫なことを条件にしました。比較検討したのは次の素材です。
- プラダン(ポリプロピレン製の中空板):安くて軽いものの、指で強く押すと凹む
- ベニヤ板・アクリル板・MDF(木質繊維板):加工しづらく重い
- ポリカ中空板(ポリカーボネート中空版):プラダンより硬く丈夫・加工が楽
最終的に、ポリカーボネート製の中空板(中空ポリカーボネート板、中空ポリカ、ポリカ中空ボードとも呼ばれます)にしました。ホームセンターで3mm厚が1枚、2,500円前後です。(他商品名では『ツインカーボ』AGC製 厚み:4mm~ など)
購入品は、ハモニカーボ HC-001/クリア 910*1820 厚み:3mm アクリサンデー(株)
- 重さは、サイズ:910*1820、厚み:3mmで、約1kg/枚です
- カッター(大型のほうが加工が楽です)で好きなサイズに切れます
- 一般的なプラダンより硬く、丈夫です
作り方1:下地にシートを貼る
床に置いて2人がかりで作業しました。
- ポリカ中空板に保護シートが張ってあるのでそれらを剥がす(裏表2枚)
- ポリカ中空板の上にホワイトボードシートを仮置きし、位置決める
- ホワイトボードシート粘着面側の保護シートを少しづつ剥がしながら、端から空気を抜き圧着(やわらかい乾いたタオルで窓を拭くように)※ホワイトボードシート表面の透明な保護シートはつけたまま
- 余った不要な下地(ポリカ中空板)をカットする ※カッターは大型のほうが加工が楽
ホワイトボードシートは下地に貼り付ける前に予め平らにして丸まったクセをとることはしませんでした。多少クルンとはしていましたが、シートに厚みがあり硬めでしっかりしているので圧着途中で気泡が入ったり皴になったりせず、スムーズに貼ることができました。スキージーは使っていません。
作り方2:枠(フレーム)の取り付け
ホリカ中空板の切断面は、触るとチクチクして痛く、特にコーナーが危険です。そこで配線カバー(ケーブルカバー、配線モールとも呼ばれます)を枠として使いました。
配線カバー/1号/ホワイト マサル工業 ※高さ0号(8.8mm)~1号(10mm)あたり
マガリ/1号/ホワイト マサル工業 ※直線と号数をあわせてお好みで
配線カバー枠設置のメリットとしては、
- 配線カバーは上下2パーツ構造なので、壁に固定するビスも隠せる
- 小さなお子さんのお絵描きが、シートから壁紙にはみ出すのを軽減できる
- 枠本体はプラ素材なので水拭きで掃除できる
- 切断面のチクチクは、完全には防げませんが触れる機会は減る
枠は、上下パーツを付けたまま四辺の長さに合わせてカットしておきます。
我が家は配線カバーを垂直にカットしただけですが、より綺麗に仕上げたい場合は、配線カバーのコーナーパーツ(マガリ)を使うか、45度でカットして額縁仕上げにするとよいでしょう。
配線カバーの切り方
通常のカッターやハサミでは切れませんでした。専用の「モールカッター」もありますが、我が家では次の道具を使いました。
- 折りたたみのハンディのこぎり(目が細かいもの・クラフトのこぎりなど)
- 剪定ばさみ(刃が半月状にカーブしていてある程度の太さの枝ぐらいまで切れるもの)
目の粗いのこぎりだと切断面にバリ(切った断面のギザギザ)が出ます。気になる場合はやすりをかけるか、コーナーパーツ(マガリ)で隠してください。100均の剪定ばさみは切れ味にアタリハズレがあり、おすすめしません。
工具を買いたくない場合
ダイソーに「ハサミで切れる」配線カバー(30cm・3本入り・110円)があります。幅12mm×高さ8mmで、配線カバー0号と同等です。3本をつなぐと全長90cmで110円ですが、ホワイトボード本体の辺の長さによっては継ぎ足しが必要です。(他の100均は未確認)
専用フレームもあります
ネットでは専用のフレーム( ホワイトボードシート用フレーム @ホワイトボードプラザ楽天市場店)も売っています。フレームを薄くシンプルに仕上げたい場合は、専用のフレーム(シルバー)を購入をおすすめします。
粉受け(下辺)
ホワイトボードマーカーを消すと、消しカスが出ます。
我が家は4辺とも配線カバー(1号)で枠にしていますが、厚みが1cm程度なので、消しカスを受けきれずに少し床に落ちます。床に落とさずしっかり受けたい場合は、下辺に樹脂製のアングル(L字型パーツ)を付けるとよいでしょう。マーカーやイレーザーの置き場にもするならある程度の出幅(奥行き)が必要です。
アングルも樹脂製のものがあります。配線カバー・モール売り場などを探してみてください。
アングル(樹脂製) 光モール
完成品ホワイトボードの重さ
- ホワイトボードシート(90*150cm/厚み0.8mm)
- 下地(ポリカ中空板 90*150cm/厚み3mm)
- 枠(配線カバー4辺/幅17.5mm・高さ[厚み]10mm)
総重量は約4kg。(体重計でアバウトに測定)
※ホワイドボードシートにあわせてポリカ中空板はカットして使っています
以前のスチール製の物(60×90cm)よりもサイズは倍以上大きくなりましたが、重さ的にはちょっと重くなったかな?(+500g)ぐらいです。
設置:壁面へのビス打ち
壁への設置手順は以下のとおり。こちらも2人で作業をしました。
- ホワイトボードシート表面の保護シートを周辺だけ少し剥がし、配線カバーの位置を決めて、数か所ほど両面テープで仮止め
- 壁の中のスタッド(内部下地の間柱)を見つけて配線カバー(下)の上から本体をビスで固定 ※下地に間柱がない場合などは、耐荷重を確認して石膏ボード用アンカーなどを別途購入
- 配線カバー(上)をセットして枠の出来上がり・設置完了
配線カバー(下)の上からビス止めすると、ホワイトボード本体がビス打ちの力加減で凹むことも防止でき、最後に配線カバー(上)をはめるとビスも隠れ、ちょうどよい枠になります。
賃貸などで壁に穴を開けたくない場合は、ラブリコ や ディアウォール のような(2×4材のつっぱりパーツ)などの利用がおすすめです。
マーカー:パイロット「ボードマスター」
ホワイトボードシートのオマケでついてきたマーカーはさっと消えなかったので、別途購入しました。
購入したのはこちら。パイロットのボードマスター(油性顔料アルコール系インク、直液カートリッジ式)という商品です。
パイロット ボードマスター @ビックカメラ ※1本~購入可・送料無料
- 直液カートリッジ式で、インクがなくなるギリギリまで使えます
- 残量が見えるため、交換時期がわかりやすいです
- カートリッジは本体の半額ほどで、ペン先だけの交換もできます
- 2か月前に書いた文字もさっと消えました
ハッキリむらなく書けて、すっきり消える。とても気に入っています。
経年で跡が残りやすくなった場合は、無水エタノールでの掃除が紹介されています。気になり始めたら試す予定です。
イレーザー(ホワイトボード消し):コクヨ「メクリーナ16」
過去使ってきたイレーザー(ホワイトボード消し)で1番良かったのはこちら。コクヨ めくれるホワイトボード用イレーザー メクリーナ16です。
コクヨ めくれるホワイトボード用イレーザー メクリーナ16 @ビックカメラ ※送料無料
使い続けていると消しカスで黒くガサガサになり性能が落ちてくるのですが、その面を「1枚めくって新しくする」というもの。16層のミルフィーユ状になったシートをめくる作業も楽しく、おまけに中だけ(16層のシート)の入れ替え可能と非常に優秀です。
※品番/サイズ(RA-32:M/RA-31:Lサイズ)と対応する替えシートをご購入下さい
めくれない普通のイレーザーの場合は、ケースから取り出しやさしく水洗い(汚れがひどい場合は中性洗剤を使って)すると、ある程度はきれいになります。
※洗う前に商品のパッケージの注意書きやメーカーの公式サイトの商品紹介ページでご確認ください
使い勝手:使ってみてわかったこと

設置後のちゃんとした写真を撮る前にどんどん書き込まれてしまったので、画像は最後に剥がすべき保護シートがまだ貼ってある状態のDIYホワイトボード。(サイズ:90×150cm)
<良い点>
- 中空構造でも材に硬さがあるため、書いたときのフワフワ感や違和感はありません
- 書いた文字がよく消え、シートとペンの相性も良好です
- 軽くて加工しやすく、コスパも良好です。
<弱点:磁力が弱い>
スチール製に比べ、磁石の力が弱いと感じます。100均のネオジム磁石で、A4のプリントは3枚重ねまでは保持できましたが、4枚でアウト(ずり落ちる)でした。マグネット内蔵のイレーザーは本体の重みでずり落ちて、枠で止まっている状態です。
※小さいお子さんが使う予定の場合、マグネット類は誤飲の危険があります。特にネオジム磁石は磁力が強く大変危険です。ご注意ください。
費用:DIYホワイトボード2か所の設置費用
勉強部屋とリビングの2か所に、90×150cmのホワイトボードをDIYで制作・設置しました。コストはだいたい、1ヶ所(1枚)10,000円、2か所に設置で約20,000円。
※購入当時(2025年5月ごろ)の価格です
- ホワイトボードシート(90*150cm)5,980円×2枚 @楽天
- 下地 = ポリカ中空板(92*182cm) 2,480円×2枚 @ホームセンター
- 枠 = 配線カバーで代用(1号・182cm) 約480円×6本 @ホームセンター
※壁面設置用のビスは手持ちのものを使用
※ホワイトボードマーカーなどの備品類は手持ちがなければ購入
大きなポリカ中空板や長いモール材は、ホームセンターで買うほうが送料がかからず安く済みました。また、不要になれば分解し素材ごとに分別して捨てられます(ごみ区分は自治体に確認してください)
【追記】2026年8月 設置1年後のホワイトボード
設置から約1年経過。その後も歪みやたわみもなく順調です。
ホワイトボードシート表面も、マーカーを消した後の文字跡も気にならず、きれいさっぱり消せます。(マーカーはパイロット ボードマスターを使用)
高3の時に大学受験勉強用に設置しましたが、その後も勉強部屋のDIYホワイトボードは大活躍。日頃は大学(私立/理工学部)の課題一覧・各締切日、などToDoリストがメインですが、試験前になると受験時のように知識のアウトプット用に使っています。

