化学の新研究(三省堂)【化学好きな人へ】

以前、視覚的な理解を深める副教材として「化学の図録(資料集)」をおすすめしました。今回は、化学の学習中に出てきた疑問をその場で解決するための「辞書代わりになる最強の参考書」を1冊ご紹介します。
それが、理系受験生の先輩たちが口を揃えておすすめする難関突破のバイブル、『理系大学受験 化学の新研究 第3版』(三省堂)です。
※既に大学生ですが高3受験期に使っていた参考書です
化学の新研究(三省堂)の特徴
有名な参考書なのでご存知の方、もう使っている方も多いかもしれませんが『理系大学受験の先輩がすすめる難関突破のバイブル』とも言われる「化学の新研究」です。
化学を勉強する中で、ん?とひっかかったことをその場で調べたい。という息子(高3当時、理工/理学部の、応用化学/化学科を第一志望にしていました)の要望で我家も購入しました。
理系大学受験 化学の新研究 第3版(三省堂)@Amazon
現在の最新版は2023年2月に発売された「第3版」です。バイブルと呼ばれるにふさわしく、A5サイズで896ページ、厚みは約3.5cmという圧倒的な重厚感があります。
シス単やターゲット(英単語帳)のように気軽に持ち歩くような重さではないので「自宅用」にするか、いつでもどこでも読みたい!という場合は電子版の購入も検討してみると良いかもしれません。
参考価格:Amazon Kindle版/楽天ブックス 電子書籍版、共に¥2,701 でした。紙媒体より少しお得です。※2026/5月 閲覧時
【結論】万人向けではない!どんな人におすすめ?
結論から言うと、本書はすべての受験生におすすめできる初学者向けの定番書ではありません。ターゲット層は明確に絞られます。
- おすすめする人
旧帝や早慶などの難関大志望、医学部志望。または化学が大好きで「なぜそうなるのか」の背景理論(メカニズム)まで知りたい人。 - おすすめしない人
化学に苦手意識がある人、まずは教科書レベルの基礎を固めたい人。
本を開くと細かな文字がびっしりと詰まっており、苦手な人には「圧」が強すぎます。
もし迷うなら、まずは書店でパラパラと目を通してみてください。その解説を読んで「わくわくする」「ときめく」と感じたら、それは購入すべきサインです。
【使い方】2つの注意点
本書は、短期間で周回して解法を暗記するための「問題集」ではありません。使い方を誤ると受験本番までに消化不良を起こすため、以下の2点に注意してください。
用途は「わからないことを調べる辞書」に徹する
基本は、問題集を解いていて解説が腑に落ちないときに開く「事典」として使いましょう。
情報が多すぎるため、1ページ目から読破しようとすると確実にオーバーワーク(過剰学習)になり、他教科の勉強時間を圧迫します。
視覚的な理解を助ける「図録」と併用すると、さらに効果的です。
「知的好奇心の暴走」によるタイムロスを防ぐ
化学が好きな人ほど注意が必要です。「1つのキーワードを調べるだけのつもりが、関連する解説が面白くて次々に読み進めてしまい、気づけば1時間経っていた」という事態が発生します。
高3の限られた時間は有限です。受験勉強は化学だけではありません。タイマーをセットするなどして、深追いしすぎない自制心を持ちましょう。
気になる「内容の間違い(厳密性)」と「誤植」について
ネット上のレビューなどで「化学の新研究には間違いがある」という声を耳にすることがあるかもしれません。これには明確な理由があります。
高校化学と大学化学の境界線
高校化学の学習指導要領(国が定めるカリキュラム)の範囲内で分かりやすく説明しようとすると、大学レベルの厳密な量子化学や熱力学の理論からは、あえて「簡略化(厳密には不正確)」せざるを得ない局面があります。
大学で化学を専門的に学ぶ立場から見れば「厳密には違う」となりますが、「大学受験を突破するための参考書」としては最高峰のクオリティです。
もしこの割り切りがどうしても気になる場合は、購入を見送るのが賢明です。
理系大学受験 化学の新研究 第3版(三省堂)@Amazon
【重要】購入後は必ず公式サイトの「正誤表」を確認すること
本書は膨大な情報量を扱っているため、刷数によってはいくつかの誤植(印刷ミス)が存在します。
三省堂の公式サイトで正誤表が公開されていますので、購入後は手元にある書籍の一番最後のページで「第○刷」かを確認し、該当する修正箇所に目を通しておきましょう。
※手元の書籍の「刷数」に対応した正誤表をご参照ください(公式サイトにて随時更新中)
