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公立高校、1人1台の端末購入【神奈川】

公立高校、1人1台の端末購入【神奈川】

私立ほどではありませんが、公立高校の初期費用もバカになりません。制服・ジャージ・教科書/副教材・通学定期代などに加え、ここ数年で1人1台の「学校推奨スペック端末」の購入が加わりました。

高校によって違うかもしれませんが、2023年3月卒業の世代までは自分のスマホでOKだったという高校でも、ここ数年で「段階的に1人1台購入」になりました。そのため在校生でも学年によって端末の購入状況が違います。

購入必須となったのは令和4年=2022年4月入学の代からのようです。(その前の年は希望者のみ・さらに前はスマホでOK)

原則、高校生は1人1台自費購入

通っていた中学校では学校から貸し出し(Chromebook)だったのに、高校では「推奨スペックのノートパソコンかタブレットを自分で買ってください」が原則になりました。

残念ながら、今のところ神奈川県では補助金はありません。(一部、清川村は補助を出しているようです)

用意が難しい場合は学校端末を貸し出す準備があります」とのことでしたが、具体的に何台ぐらい貸し出し用として確保しているのかは分かりません。

どんな端末を買えばよいのか

先述しましたが、令和4年=2022年4月入学の代から原則購入必須となりました。

端末を購入する必要がある場合、合格発表後に高校で配布される入学者用資料の中に「1人1台の端末購入について」というような案内、共同購入がある場合は業者のチラシが入っており、そこで初めてその年の入学者が用意すべきスペックが確定することになります。

推奨スペック変更の可能性も含め、横浜市立高校のように新年度(2023年4月入学)から学校貸与となったり、今後公的な補助金が出ることになるかもしれませんので、確定するまでは情報収集に留めておくのがベストです。

横浜市立高校は2023年4月入学より貸与

昨年度(2023年4月入学)横浜市立高校については、合格後の入学手続きの関連書類には端末購入についての案内がなく、入学式後の保護者会で「今年度より市立高校は貸与となりました(個人購入しなくて良い)」と学校側から説明がありました。※貸与端末:Chromebook(メーカー未確認)

学校推奨端末とは?

想定機種としては、iPad・Windows・Chromebookの3種。端末指定のある学校(Windows指定・ipad指定など)もあり、推奨端末は学校でばらつきがあります。

ネット検索してみても、あまり県内の各公立高校で使っている端末についてあまり具体的な情報が出てきません。

以下、2023年入学者の端末購入情報をご参考まで。

Chromebook共同購入費用の一例【2023年度入学者】

Chromebook共同購入の料金プラン例としては、下記のような端末にサポート会社の有料の3年間修理保証オプション付きで、合計5万越え。金額の内訳は、ASUSやAcerの約4万ちょいの本体+3年修理保証です。※ある県内公立高校の2023年度の団体購入案内より

今年(2024年度入学者)は少し値上がりがあるかもしれません。保証が必要なければその分安くなるので、保証内容(どこまで無料修理の対象なのか)を確認して、家電量販店での個人購入パターンとあわせて、ご検討ください。

Chromebookを推奨している学校の例

各学校・入学年度で推奨スペックが変更になる場合もあります

  • メモリ4GB以上
  • ストレージ32GB以上 ※1
  • Wifi(IEEE802.11a/n以上)
  • アウト/インカメラ
  • マイク/イヤホンジャック
  • キーボード
  • 画面サイズ10インチ程度
  • バッテリー稼働時間8~10時間程度 ※2

※1:最低32GBとは記載されていますが、実際の学校指定業者からの共同購入機は~128GB程度。

※2:個人購入端末の場合、学校の授業で1日使用できるバッテリー量であり、必要に応じて家庭で充電してくるのが原則。(学校での充電不可)

Windows(Surfaceなど)を推奨している学校の例

各学校・入学年度で推奨スペックが変更になる場合もあります

  • Win11 ※1
  • メモリ8GB以上推奨
  • ストレージ64~128GB
  • CPU 1.1Ghz以上
  • Wifi(IEEE802.11a/n以上)
  • アウト/インカメラ
  • キーボード
  • バッテリー稼働時間8~10時間程度
  • Office系ソフト(ExcelやWordなど)※2

※1:Win10(最終バージョン:22H2)は2025年10月サポート終了のため、在学期間中OS自動更新が有効という条件があれば注意。

※2:Officeについては学校単位での契約がある場合は、卒業までは学校アカウントでOffice系ソフトを使うことができます。購入する端末にインストールされている必要があるのか/ないのか、確認してからご購入を。

充電や課題提出の為「都度必要に応じての持ち帰り」を想定しているので、1.5kgまでの軽量モデルであることなどの項目もあります。

Windows(Surfaceなど)を共同購入の参考費用、ipad(共同購入の有無・推奨スペック・キーボードやペンの要/不要など)については情報が得られませんでした。

学校から案内された端末を全員買ってるの?

学校が指定する条件を満たしていれば、今自宅で使っているノートPCでもipadでも「可」とあります。

私の周囲はChromebookを使っている学校ばかりなので情報が偏りますが、端末に何かトラブルが起きた時の3年保証や、授業中操作方法が分からない時にその場で友達に聞けるというのが安心材料なのでしょうか、息子の友達の学校(Chromebook共同購入)では「学校で購入した生徒がほとんど」という話を聞きました。

既に自分用のPCを持っていて使いこなせている子は、学校推奨とは違うOS端末の個人購入でも大丈夫でしょうが、PC操作には不慣れだし学校で自分だけ違うのを使うのは不安…という子は共同購入のほうが安心かもしれませんね。

また、Chromebook導入校のクチコミ(X:旧Twitterや、高校別掲示板にて情報収集)をいくつか読んだ感じでは、大学に入学する際には買い替え(Windows機へ)が前提で、Chromebookは高校3年間だけ(卒業後は自宅用サブ機なので必要最低限のスペックで構わない)と考えて、学校から案内された端末を共同購入しているという印象です。

この辺り、学校での使い方・保護者の考え方・使う本人の希望によっても変わってくると思うので、よく話し合ってみてください。

Windowsの場合はどうでしょう。推奨スペックよりもちょっと良い物を買えば、入学する大学と学部にもよりますが、続けて使う事もできそう?(ネット検索では、一般的にノートPCの平均寿命は5年 ※使用頻度にもよる とありましたが…)

端末の持ち帰り

今年度から貸与となった横浜市立高校の学校端末の持ち帰りについては、学校の備品として長期休暇でも持ち帰りできない高校もあり、各学校で異なるようです。

運用初年度ということもあり慎重なのでしょうか?

県立高校など個人購入端末の持ち帰りについては、充電が持てば・その日の自宅で作業が必要な課題がなければ、毎日必ず家に持ち帰るということもなく、都度必要な時に持ち帰ってきます。

学校での保管

学校の個人ロッカーは、入学時に「鍵を買って付けてください」という案内がありますが、ロッカーの鍵の閉め忘れによる個人購入端末の盗難が心配な方は、別途セキュリティーワイヤーなどの購入が良いかと思います。

ノートパソコン用セキュリティーワイヤー/ロックダイヤル錠(楽天)

市立の場合は、小中学校と同じような端末専用ロッカー(保管中に充電ができる)などでの保管だそうです。

情報Ⅰの授業

息子の学校では、新しく共通テストの科目にもなった「情報」の授業は、学校のパソコン(Windows)で行っています。(通常授業での使用端末:Chromebook)

高校によっては自分の端末で情報の授業課題をやっている所もあるようなので、貸与・購入端末のOSや学ぶプログラミング言語の違い(Python・JavaScript・VBA・Scratchなど)や、授業の進め方などで差があるようです。

最後に

とりあえず、横浜市立の高校ではChromebookの貸与(2023年4月入学より)が始まりました。

「小中と同じく公立高校も一律で端末貸与にして欲しい」との意見は数多く出されているようですが、今後どうなっていくでしょうか。せめて補助金が出るようになれば良いですね。

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